ワイン Tips! 初心者に優しいワインの楽しみ方のコツ#4 “レストランのテースティングは勇気が大事”

レストランでボトルワインを頼んだ時にテースティングをすることがあると思いますが、なぜでしょうか?美味しいかどうか?好みにあっているかどうか?でしょうか?もちろん違います。最初にテースティングするのはワインが健全かどうかを確認するためで決してあなたの好みを確認しているわけではありません。

それではどうやって健全かどうかを確認するのか?ワイン用語では難しい言葉でブショネとかよく言います。ちなみにこれはフランス語です。日本語のワイン用語はフランス語が基本となっています。イタリア語では現地ではタッポと一言で言います。タッポはコルクの意味なので、本当はサポーレディタッポ(コルクの匂い)とかで表現するのでしょうが、現地ではタッポで通じます。

さて話が逸れましたが、ブショネとはTCA(トリクロロアニゾール)という難しくいうと化合物だそうです。コルクを作る木 (樫)を製造するときに混入されるかはたまた元々あったかは別ですが、かなりの確率でブショネはあります。人や本によって確率は違いますが、数%は間違いなくあります。

さて厄介なのがこのブショネの香り。ひどい場合は誰でもわかりますが、ほとんどの場合が微かなブショネでおそらく経験や訓練していなければほとんどわかりません。あまり美味しくないとか、香りが良くないとかって少し思ってもそれをブショネと断定するのはプロや余程の人でないと無理です。

で、ほとんどの人がわからないのにどうやってレストランで判断するのでしょうか?簡単です。少しでも不快、または変だなと思った瞬間に勇気をもって交換をしましょう。ソムリエ・ソムリエールに確認してもらうなどの行為はだめです。意見は聞いてもいいですが、自分の判断で交換すべきです。

日本のレストランではあまり交換している風景を見かけませんが、海外では結構な頻度であります。私も2連続で交換したときもありますし、ワイン生産者の人は鋭いので、僅かなブショネでも交換をしています(ちなみにこのケースでは私はわからないことが多い・・)。

結論:せっかく高い*ワインを頼んでいるのに変だなって思うことはありません。レストランのテースティングは勇気を持ち、素直におかしいと思ったら交換です。

*例外はありますが、安いワインは基本合成コルクやスクリューキャップを使っているのでブショネが発生するような天然コルクを使っているワインは基本お高めのワインなのです。

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